入学をお考えの方へ

労働集約型の研究室ではありません.セミナーや本読み会で2回/週ほど全体ミーティングの場(かならず参加すること)を持ちますが,それ以外は基本的には各自が自分の課題を持ち,独立して研究します.

学生の皆さんには常に,自分でわかる,自分で課題を発見する,自分で課題を解決する,ための努力を惜しまず続けてもらいたいと考えています.そうしたことができる人なら,どんな職業に就くとしても,不安に苛まれない充実した人生を送ることができると思っているからです.

研究室で多用するレプリカ法やキャビティ法といった込み入った解析計算の技術や樺島がわかる範囲の専門知識については,噛んで含めるような指導はできませんが,出し惜しみすることはしません.数値計算,数値実験はほぼ必ず行います.ただし,多くの場合,解析的に得られた非線形方程式を解くことや,それらから得られた結果に対して裏付けを行うためのもので,本質的な部分はせいぜいmatlab やpythonを使って100行程度で書けるプログラムで事足ります.とはいえ,特別な条件で何が得られるべきかを洞察し,それを手がかりとしてプログラムの正しさを自分で検証できる能力を身につけることは必要です.単にプログラム言語の文法に詳しいだけでは不十分です.こうした能力は複雑な解析計算を間違いなくやり遂げるためにも不可欠です.

研究の方向性は異なりますが,この小説は(周囲に恵まれた)理論物理学系大学院生の日常をとてもうまく描いていると思います.

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